毎年恒例のホタル観賞の季節がやってきました!台湾には50種類以上のホタルが生息しており、そのうち31種類が南投で見ることができます。台湾では一年中ホタルの光景を楽しむことができますが、季節の移り変わりとともに種類が変わるため、それぞれ異なる景観が広がります。しかし、光害や環境破壊などの影響により、4月から6月以外の時期に大群のホタルを見るのは難しくなっています。台湾で最も一般的なホタルの種類には、クロハネボタル、大型クロボタル、ヤママドボタル、キフチボタル、ノコギリユキボタルなどがあります。
南投県は台湾最大のホタル観賞スポットとして知られています。近年、積極的な生態環境保護の取り組みにより、ホタルの生息環境が回復し、各観賞エリアでその美しい光を楽しめるようになりました。2025年の南投ホタル祭りは3月26日に記者会見が行われ、王瑞徳副県長が出席し、南投県の四大ホタル観賞エリアで開催される一連のイベントを発表しました。南投のホタル観賞エリアは、日月潭エリア、竹山・鹿谷エリア、北港渓エリア、奧萬大エリアの四つに分かれており、七つの郷鎮にまたがっています。県政府はホタルの季節に合わせて各エリアの事業者や関係機関と連携し、多彩な限定イベントを企画しました。全国の皆様を南投へと招待し、ホタル観賞とともにお茶を味わい、地元の美食を堪能しながら、幻想的な生態観光を楽しんでいただきたいと考えています。
南投県政府は、低炭素で持続可能な観光を推進しており、ホタルはその生態系の指標として重要な存在です。県政府はホタル祭りだけでなく、星空観賞イベントや温泉祭りなどの夜間イベントも継続的に企画し、宿泊観光を促進しながら、観光消費を拡大していきます。四大ホタル観賞エリアでは、4月初旬から5月中旬にかけて多彩なイベントが開催されます。
日月潭エリアでは、桃米、東光、大林、水社、頭社、潭南、丹大などが含まれ、ホタル生態ガイドツアーと地域ならではの体験を組み合わせることができます。竹山・鹿谷エリアでは、杉林渓森林生態園区が2月から11月までホタル観賞が可能で、無料のホタル観賞ガイドツアーも開催され、訪れる人々にホタルの神秘を感じてもらうことができます。鹿谷郷公所、鳳凰谷鳥園生態園区、鳳凰自然教育園区、森林邦なども魅力的な限定ホタル観賞イベントを企画しています。また、渓頭の複数のホテルや民宿では宿泊割引プランを提供し、南投ホタル祭りをより楽しめるようにしています。
鹿谷郷の広興村にある財仔渓自然生態園区は、新たなホタル観賞の秘境として注目されています。財仔渓ホタル観賞トレイルは、県道151号線の自来水場(浄水場)近くの遊歩道を300メートルほど進むと到着します。このエリアでは、近年の復元活動によりホタルの数が増加し、今では人気の観賞スポットになっています。また、渓流には在来種の魚やエビなどが生息し、生態系が豊かに保たれています。さらに、沿道にはツバキ、キンモクセイ、ヤナギ、八重桜などの植物が植えられており、渋滞を避けながらホタルを楽しむことができる穴場スポットです。
奧萬大エリアでは、専門のガイドと園区の資源を活用し、「森林に泊まり、夜の妖精に出会う」という2日1泊の体験ツアーを実施します。ツアーでは、DIY体験、ホタル観賞ガイド、環境教育など充実したプログラムが用意されており、台湾山林悠遊ネットからオンラインで申し込みが可能です。北港渓エリアにある惠蓀林場では、4月21日から5月13日までの毎週金曜日と土曜日に「蓀夜ホタル観賞イベント」が開催されます。興味のある方は、惠蓀林場の公式サイトをご確認ください。
また、四大ホタル観賞エリアでのイベントに加え、南投県政府は4月12日に鹿谷の麒麟潭・魚形広場で「夜訪ホタルの川・光と共に」というテーマイベントを開催します。イベントでは、鳳凰小学校の国楽団、広興小学校の弦楽団、南投親善大使の高曼容、マジック腹話術などのパフォーマンスが披露されるほか、無料のホタル観賞ガイドツアー、星空茶会体験などが行われます。また、地元の特産品やお土産、グルメを販売するマーケットが開かれ、さらに、SNSでの投稿キャンペーンでホタルランタンやマーケット利用券がプレゼントされる予定です。全国の皆様に南投のホタルを楽しんでいただき、地域観光の振興につなげたいと考えています。
観光処の陳志賢処長は、南投でホタルを観賞する際は、必ず専門のガイドの指示に従い、「干渉しない・捕まえない・傷つけない」というホタル観賞の三原則を守るように呼びかけています。生態系の破壊を防ぎながら、皆が美しい夏の夜を楽しめるよう協力をお願いします。イベントの最新情報は、『楽旅南投』公式Facebookページまたは「2025南投ホタル祭り」公式サイトでご確認ください。