2019年「合歓山ダークスカイ・パーク」は国際ダークスカイ協会の認定を受け、台湾で初めて、アジアでは3番目に国際認定を受けたダークスカイ・パークとなりました。それ以降、南投県政府は毎年「南投星空季」を開催しており、このイベントは今年で5年目を迎えています。南投県には5つの主要な星の観測スポットがあり、合歓山以外では、杉林溪、猴探井、溪頭、日月潭などがあります。ここにある豊かな天文資源が、県内で星をテーマにした特色ある観光旅行のブームを引き起こしています。そして、台湾独自の星を観測する場所や祝典イベントは、政府や一般市民からの評価と注目を受けています。それにより、南投星空季は2022-2023年の交通部観光局の「台湾観光カレンダー」の全国イベントに選ばれ、台湾で最も象徴的な観光ブランドの一つとなりました。
今年は、南投星空季をより多くの人々に身近に感じてもらい、海外からの旅行者に注目していただくために、世界的に有名なイラストレーターであるカナヘイさんの小動物とのコラボレーションを行いました。世界中で人気があるこのイラストを通じて、より多くの旅行者が海外から南投を訪れることを期待しています。それに加えて、ここでは天文科学教育の普及にも力を入れています。南投県政府は星空ガイドの育成プログラムを立ち上げると、参加枠は瞬く間に満席となりました。天文学の観星プログラムを通じて、地元の星空の代表者を育成し、より多くの人々が天文学に対して興味を持つことを期待しています。
今回の星空季のイベントでは、星の観察ガイド、スマートAIロボット、ピクニックキャンプ、茶道・茶芸などのテーマを組み合わせ、各鄉鎮の特色を表現しています。さらに、合歓山鳶峰にあるドーム型の遠隔天文台のオープンも計画されており、南投の星の観察サービスがソフトウェアとハードウェアの両面で成熟し、質の高いものとなっていることがよくわかります。
2023年の南投星空季シリーズのイベントの最終回は合歓山に戻ってきます。9月30日(土曜日)に清境高空観景歩道で【中秋の名月鑑賞 ピクニックナイトパーティ(中秋賞月 野餐晚會)】が開催されます。このイベントでは、中秋の佳節に皆様を招待し、天空に一番近い歩道でピクニックを楽しみながら月を鑑賞します。参加希望者は周辺にある清境地区の宿泊施設を通じて申し込み登録を行い、南投地方の特徴が反映されたピクニックセットを手に入れることができます。
南投県政府観光局は、星空季シリーズのイベントに加えて、8月に「夜探天空步道 清境星月尋宝」を開催すると発表しました。同様に、清境高空観景プラットフォームで6つのイベントが行われ、野外映画鑑賞、親子エコツアー、音楽ナイトイベント等を特徴としています。それぞれ、8月11日、12日に【雲霧渺渺仲夏夜幕鳴】、8月18日、19日に【星夜探訪森林小夥伴】、8月25日、26日に【林間細語沁夏音楽会】が開催されます。特殊なイベントのみ夜間に開放された清境高空歩道で行われます。親子連れが一緒に参加し楽しむことができるイベントとなっていますので、ぜひご参加ください。